2010年度埼玉県支部総会・講演会報告

 

Ⅰ 支部総会

2010年度の埼玉県支部総会は、本部、岡田理事と支部会員の総計32名が出席して、6月12日(土)大宮駅西口のソニックシテイビル会議室で開催された。

冨士原支部長を議長に選任して、2009年度事業と決算報告・2010年度の事業計画と予算・埼玉県支部役員の一部変更の3議題を審議し、原案通り承認となった。 2010年度事業内容は講演会・見学会・新年会の恒例行事への支部会員の参加の呼び掛けにより会員間の融和を図ると共に、蔵前工業会の一般法人移行に呼応して内部留保金を圧縮する方向性を打ち出した。具体的には「くらりか」理科教育活動充実のための補助金増額、会費納入者増強作業費等を盛込んでいる。(平原照晏)


Ⅱ 講演会

引き続き同会場にて支部講演会が開催された。


演題:エンジンの振動と気筒配列

講師:冨士原支部長


講演概要:

自動車等に使われているレシプロエンジンは大本が激しく速度が変動するピストンの往復運動から成立っている為、様々な振動の発生が避けられず、これをいろいろなアイデアによって克服している。この事実を背景にエンジンの気筒配列と振動の関係等を1~12気筒までの直列型、V型、W型、水平対向型と星型エンジンについて次の切り口から実物写真等を示しつつ論述された。

・エンジンに発生する振動。

・振動の軽減方法。

・水平対向型が直列型より振動面で優れている点と、その欠点。 

・6気筒ではV型は直列型より振動面で悪くなると言はれている理由。

 ・W型とか星型等のエンジンの構造。

・将来気筒数の減少化(3⇒2、4⇒3、6⇒4気筒化)の動きが出て来ている理由。


感想:

「水平対向エンジンは振動面で有利」等の漠然とした知識しかなかった筆者のような専門外の者にとっては難しい点もあったが、エンジン技術の奥深さに触れることが出来、意義深い講義であった。

(山口健二)