蔵前工業会埼玉県支部2015年2月度講演会開催報告

 2015年2月28日(土)13時30分から大宮ソニックシティービル902会議室にて埼玉県支部の講演会を開催しました。
「耐震診断とは」と題してS44建築卒の佐藤 俊作様にご講演頂きました。

最近新聞紙上等で「建物の耐震診断」という言葉を目にしたことがありませんか?
大きな地震で建物に被害が生じた場合等に使われることが多い建築の専門用語です。
一言で言えば「古い建物が大きな地震に遭遇した場合どうなるか」ということを検討するものです。
古いものであっても昭和以後の建物はその建設時点で耐震計算が行われています。
従って経年に伴う材料劣化を検討対象にするのであればある程度納得がいくのですがそれだけではないのです。
また耐震診断で「問題あり」との結論になった場合は「耐震補強」を行う例も多いのですが、
東日本大震災では耐震診断を受け補強した建物の一部にかなりの被害が生じたものもありました。
これらを見ると一般の人からは「耐震診断って何だ」という質問が出されてくるのも当然だと言えます。

今回の講演会では、これらを考慮し、下記の項目について判りやすく解説して頂きました。
配布資料を掲載します。
 @ 地震と震度
 A 建築基準法の変遷
 B 現行の耐震設計法
 C 耐震診断(基本的考え方や実例紹介)
 D 耐震補強
 E 問題点
講演会の参加者は講師を含み36名、如水会からも5名参加いただきました。
佐藤俊作様による丁寧な講演と活発な質疑があり、17時前に閉会となりました。
                      

       


副支部長 石井 正紀(S40電子)記