蔵前工業会埼玉県支部平成30年9月講演会報告

 平成30年9月1日(土)大宮ソニックビル706会議室にて、
元千代田化工建設(株)社長で、前蔵前工業会代表理事の関誠夫氏を講師にお招きし、
テーマ「触れて見てきた社会の変革」の講演をいただきました。
関氏は昭和43年に生産機械科、同45年に修士課程を卒業され、
埼玉県支部会員であり、現在も帝人(株)等の数社の取締役も務められています。

 講演としては、関氏は会社不振時に社長となられたが「総合エンジ会社は全て可能であるべき」
との考えを持って、環境性と将来性からLNGプラント事業を選択し、
カタールの「契約1兆5千億円、極暑50℃での世界最大工事」や、
サハリンの「ロシア最初の-30℃極寒工事」等の液化プラント建設を遂行され、
千代田化工建設(株)を日本を代表する会社に育てられたご経験。
また国連SDGs環境目標を踏まえて水素エネルギーの実用化にも取り組まれ、
新脱水素触媒法開発での「有機ケミカルハイドライド法による水素大量輸送システム」
による「スペラ水素」の商品化。
 そして経営者としての数字目標の経営管理とReliable(信頼性)を軸とした企業変革、
そして重要なコーポレートガバナンスの紹介があり、
最近の言葉としては特に危機対応のResilience(強靱性)が会社として必要とのお話をいただきました。
最後に質問に答える形での学長選考会議の経過や蔵前工業会代表理事として
前三島学長の業績称賛のお話もいただきました。


       


 本講演会は酷暑での計24名の参加でしたが、
懇親会を含めて日本を代表する経営トップの貴重なお話が聴け、大変有意義な講演会でした。

  埼玉県支部企画幹事 武笠吉久 S47金属